No.239 独り言が空を飛んで

 

 

独り言が空を飛んで

夢を見ているあの子に届けば良いのにな

知らないふりをしていても 気になることがある

 


僕の汚い部分を見せてしまったとしても

「そんなの私には関係無いわ」 あれは本当かな

 


ぼんやりとしていたら また一日が過ぎて

一週間 一ヶ月 一年と過ぎてしまって

 


あの子もおばあちゃんになってしまうんだろうな

そんなことを考えてぽつりと一粒の涙

 


ふざけ合いたい 笑ったあの子が 手を叩いて

僕の下らない話を聞いてくれたなら

 


何も要らない 本当はもう少し そばに居たい

あの子が何処かへと攫われてしまう前に

 


独り言が空を飛んで

夢を見ている僕に降り注いだら良いのにな

知らないふりはしたくない 気になることがある