2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

No.295 (タイトル思いつきませんでした)

男たちが 彼を標的に仕立てていた頃に 彼は通りすがりの老人に 話しかけられ 「幸福が欲しいなら この本を買え」と 怪しい本を買わされ 困り顔をしていた 五千円札と老人は いずこへ去ってゆき 彼は本を パラパラとめくり遊んでいた 男たちが 血眼で彼を探し…

気まま日記 5/25

とても綺麗な夕日が撮れました。 シャッター音が出ないアプリで撮りました。 何を恥ずかしがっていたのでしょうか。 この前は、電車の中でシャッター音が鳴ってしまって恥ずかしかったです。 さておき、一日の終わりに夕日を眺めるというのは、贅沢なのかも…

No.293 色事

身体中 掻き毟る痕 なぞる指 ミミズのように くねらせた跡 ふくよかな 頬を掴んで 空を見る 布きれ触れて 雲だけ摘む 寄り添えば 肩の震えが 伝わって 憂鬱に落ち 冷めきる瞳 日暮れには 似合わない歌 流す部屋 茜の空に 雀が歌う

No.292 詩

詩は何だろうと考え続けている 以前のように自分が書くものが詩かどうかはそれほど気にならなくなったが 身の周りの情報が少なくなり 他人の詩をほぼ読まない生活に慣れてかなり経ち 自分の中でも描きたいものが何なのかわからなくなってくると 詩は何だろう…

No.291 game over

銃を片手に乗り込むワゴン 素晴らしい陽気外れた予報 不規則な街に一発撃ち込む そこから見えた彼らの母校 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 長すぎるロードを過ごし 彼らは遅すぎる春を待つ 未来に宛てた過去の手紙 届かなかった夢だけ並ぶ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…