2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
夏が終わり 安堵している 日の光に目が焦げることもない 永遠の冬 雪のない田舎で 僕はただじっとしていたい 冷たい外気に触れぬように 毛布にくるまって数を数えて 誰に咎められることなく 朝と夜を交わしていきたい そして訪ねる人があれば 数十個ある鍵を…
【あまのじゃく】
【コラージュ】
【公園で】
【眠レヌ夜】 題が付いたものと、付いていないものです。
私の脳細胞 しっかりと捕まえて あなたの好感を 搾り取るための愛 僕の老廃物 しっかりと流して 君の愛し方を 否定するような愛 振りまいた愛想と 振る舞いの愛憎と 混じる心と吐息は 冷めた素肌となって やがて朝になる夜を 過ごしている時を 恥じる病とノ…
こそこそ話す ウサギの群れが 夢見がちな 少女の 夢の中で 陰口を叩くたび 少女は うなされて 首元を掻いて 明日の 6時間目の 心配をしながら 放課後の 友人たちとの 関係を 模索していると ウサギたちは 夢から出て ヒツジたちが 代わりにやって来るのは 人…
(詩とは 小さな物語? 大きな世界? たったひとつのもの) 木々が雄弁になると 窓ガラスは黙り込む 僕は椅子に座って そんな景色を見ている 冷えてしまったコーヒー 香りは出て来た頃より薄れて 飲む気力まで失せてゆくと同時に 僕は木々の語りに聞き入った …
変わることのない景色が彼を閉じ込めている 懐かしさに恋い焦がれ過ぎ去った時を磨いても 輝くのはひと時だけですぐに虚しくなる 忘れ去られた人々はいつも彼の周りを漂い 恨みつらみも無く ただただ報われずに嘆いている そんな彼を愛した人もいた そんな彼…
感覚がなくなるまでつねった頰感覚がないのでいつまでもつねるつねる必要すら無かったと知り見知らぬ世界を歩き出す 知った顔が何人かいる時代や性別がごちゃ混ぜだがあれは担任の教師だったかあれはいじめっ子の女装か 不思議なことに人気者になれたあいつ…
何をするにも覚束ない男と何をするにもそつなくこなす女二人は出会ってたちまち恋に落ちて落ちた理由も分からぬまま真っ逆さまに 派手に着飾って飲み歩いた街並みに小鳥が飛んでカラスが鳴いて二人きり覚束ない足取りとそつなく動く頭で計算してみれば明日は…
書類の整理をしている退勤から7時間過ぎた1から10にAからZ無駄を省いて効率良く 息つく暇もなく書類を並べ畳んで切って貼り暗号のような列に苦戦頭の中は真っ白になる 白紙に戻れば書き出す書き出せば白紙に戻す出勤時間まで続く仕事シュレッダーは居…