2018-09-25 No.232 悲しくて涙が枯れた 手を伸ばして 掴もうとする影 涙の代わりに笑うと 影は消えてゆく 手を引き戻す 雨に濡れた服も気にならない まぁこんなものなのだろう 愛を語れるほど大人ではない 愛を信じるほど子供ではない 全てくだらないと言ったあいつは くだらない時間の中で生きている こっちはきっと あいつよりも くだらない時間の中で生きている 身体を重ねて何になる? 愛と恋の違いなど何になる それは悲しみに比例するだけで 本当の傷にはならないのに 深い深い悲しみが涙を枯らすと 古ぼけた思い出は砂になって そこにピラミッドと同じ形の プラネタリウムがぽつんとあるだけ