No.102 宙に浮かんで
酒に頼ることも出来ずに
自堕落を気取ることも出来ずに
ただただ寝れずに図に乗るばかり
だらだら汗だけ垂れている
矛盾は無限に広がってゆき
やがて覆い尽くす満天の星
夢見るだけ夢見た後は
夢見たことを恥じている
もっと単純におろそかに出来たなら
僕は君を真っ直ぐ見つめられるだろう
大切で痛切な気持ちも殲滅する
兵隊たちの口笛が頭の中で鳴る
僕は君に何を言えば良いだろう
僕は君に何を見せれば良いだろう
考えて考えて 矢継ぎ早に次の言葉
宙に浮かんで シャボン玉のように___
弾け飛んでしまったら
眠りについた君を覗いたら
頭の中まで見えてしまいそうで
僕が考えた君の考えを解いた
苦しい気持ち 宙に浮かんで
優しい心 宙に浮かんで
遣る瀬無い時間 宙に浮かんで
僕はただただ 宙に浮かんで____
やがて弾けて消えるまで