No.252 愛の詩.2

 


そう考えてみると

僕はきっと

自殺したくなるほど孤独になった時に

やっと愛を知るのだろうと分かる

 


今までもそうだった

その前にわかった試しがない

僕は今ゆったりとしたソファに座っていて

そこで煙草をぷかぷか吸っているようなものなのだ

 


失った時に本当の価値を知る

という言葉はそこらの酔っ払いも使っている

本当の価値とは何か?

僕は愛が必要不可欠なものとは言えない

 


寂しいだけだ

僕はいつでも寂しい

誰かに構って貰いたくて

自分のことばかりを考えている

 


そんな奴に愛の詩など書けるわけがない

ソファが無くなり 煙草が切れ

やっとわかるような奴に

そんな資格があるとは思えない

 


そんなことを言いつつ

僕は妻を愛しているのは確かだ

その程度をはかる物があれば

計量カップでも定規でも使いたいくらいに