2017-08-23から1日間の記事一覧

No.123 猫 男

巨大な猫が捨てられたブラウン管から飛び出して目に飛び込んでそれっきり髭が生えて耳が頭の上に乗った男には常に巨大な猫が喋りかけて付きっきり 「大丈夫か顔色悪いぞ頭痛いのか?」「お前やけに息が荒いがどうした?」男の心配は巨大な猫だけだったのだが…

No.122 いつかの君

僕は君に手を引かれて 嘘みたいに晴れた小径を歩く 木の葉が太陽に照らされて ゆらゆら揺れているから僕は眠くなる 君が教えてくれたアイスは美味しい 君が連れて行ってくれた場所は楽しい だから僕は眠い目をこすって 君の手を握りしめて歩いて行く 僕より…