うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

2017-03-16から1日間の記事一覧

No.77 水面はいつも穏やかに佇み

詩人は釣り人と似ていると彼は言ったひたすらに待ち続け 針にかかるのを待つしかない詩人と釣り人の違いは釣り上げたものがどんなガラクタでもそれを愛せるか愛せないかだ詩人はガラクタを愛することが出来るガラクタを愛せない詩人はただの釣り人だ針にかか…

No.76 食べられない僕

食べられないものは全て無意味で僕は生きるために生きているので邪魔はしないで お願いだから「食えない奴だ」と罵らないで 味付けするよ 愛想の良さで甘味をつけて 毒舌のスパイス僕はあなたの好みに変えるからあなたも食える奴に変身しておくれ 楽しい飲み…

No.75 不都合な世界

姿形を真似してみても鏡の前では正直ねくまが出来てみすぼらしい同情する男に抱かれた後 夢を見た 愛されていた白馬に乗ったゾンビが私を食べて 残りを捨てた白馬が私を踏んづけた ありがとうと 呟いたらゾンビは会釈をして去った苦しいけれど 気持ち良かっ…

No.74 シルクハット

暗がりで発光するシルクハット 目を凝らしても素顔は見えず スチームパンク気味の都会の中で 浮いて見える青いシルクハット 何処かに消えても誰も追いかけず 誰かに話しかけることもなく ただただ時たま現れては消える 発行する青いシルクハット どうしても…