うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.138 加工写真と詩 Part2

【眠レヌ夜】

題が付いたものと、付いていないものです。

 

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No.137 散々歩

 

少し焼けた肌

日が落ちた街

ゆっくりと歩く

重い身体を引きずる

 

川のせせらぎと鉄錆

トンネルの中の落書き

宗教家の屋敷

誰かしらの墓参り

 

小雨が降っていた

昨日の夜も過ぎていった

晴れ間が広がっていた

今日の昼も過ぎていった

 

部屋に戻れば布団へ

寝転がれば天に昇り

足の付け根から爪先まで

他人行儀で黙り込んだ

 

いつの間にか経過した時間

戻ることのない光景

木々の隙間から見える家や

素早く交差する車たち

 

この休日の儚さに

憂鬱は溶け出し身体に回り

気がかりな明日にうなされ

眠れない夜 散々に空回り

 

No.136 私と僕の愛

 

私の脳細胞 しっかりと捕まえて

あなたの好感を 搾り取るための愛

 

僕の老廃物 しっかりと流して

君の愛し方を 否定するような愛

 

振りまいた愛想と 振る舞いの愛憎と

混じる心と吐息は 冷めた素肌となって

 

やがて朝になる夜を 過ごしている時を

恥じる病とノイズは 冷めた光となって

 

差し込まれて 私の中へと

差し込んだら 僕の中へと

 

私は諦めて 差し込まれ

僕は改めて 差し込んで

 

光は一つになって 境界線はなくなる

朝も夜もなくなって 私も僕も一つに

 

二つに離れたら 愛すら忘れて

ただのあなたと 君になって

 

他人を着飾って 出かければ

腕を組むこともなく歩く

 

他人の言葉を 掛け合っていれば

誰にも気付かれずに歩ける

 

No.135 少女とウサギとヒツジ

 

こそこそ話す


ウサギの群れが


夢見がちな


少女の


夢の中で


陰口を叩くたび


少女は


うなされて


首元を掻いて


明日の


6時間目の


心配をしながら


放課後の


友人たちとの


関係を

 

模索していると


ウサギたちは


夢から出て


ヒツジたちが


代わりにやって来るのは


人々への恐怖心を


反映させているからであり


ウサギの残骸は


ヒツジたちの


寝床になっている