2017-12-16 No.152 先輩 焦らし過ぎて 飽きてしまい それでもなお 焦らしたがり あいつの顔と こいつの顔を 足して割って 引いてかけて 足についた 画鋲の傷が 心地良いから 鼻歌歌う あの子の瞳と あの子の身体 天秤にかけて 身体を捨てる ロッカールームに 足跡二つ 靴底型に 凹んだようで 嫌われている 自覚をすれば 嫌うことなど 造作もなくて だから彼は 皮肉を言った だから彼は 全てを憎んだ だから彼は 友人を見捨て 泥で塗り固めた顔で 平然としている 我が物顔で廊下を歩く奴らに 食らわせる 視線の弾丸を 借り物の言葉で武装する奴らに 食らわせる 正当な散弾を