うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.277 pudding

 

 

カラメルの海で 蕩けそうな微熱で

匂いを確かめ 海底を蹴った

波打つ底は すぐにえぐれそうだ

ボートがあったら 掬って遊ぼう

 


「見つからないように 落とされないように

   流されないように 必要以上 沈まないように」

空を眺めてれば良い カラメルを飲み込んで

(時間という奴は 何処に行ったんだ?)

 


何処までも潜った 海底の奥まで

地表は遥か彼方 酸素はもう要らない

何処へ着くのだろう? 何が待っているんだろう?

柔らかいそいつは 簡単に解れた

 


どれだけ経ったのだろうか

終わりは予想より 早くやって来た

真っ白な物が 固くて冷たい物が

爪を割っている 指から崩れ始める

 


たゆたう感覚 それ以外は何も無い

乗せられた場所が 何処かも知らずに

此処で良いのだろう 此処がそうなのだろう

魂まで解かれて 柔らかに固まった