うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.263 夜の街

 

 

忙しなく動き続ける

無神経な奴らの間を

すり抜けるには

こちらもそうするしかない

 


張った目玉 PCを見すぎた

テニスボールを二個つけているようだ

私はガムを取り出し口に入れた

硬質な味 ミントは冷静さを分けてくれる

 


無神経な奴らは盲目だ

身体がぶつかっても何も言わない

感覚は取り除かれて 空中を舞い

それが雲の手前に溜まっている

 


目が痺れそうに光る看板が

夜中の街に浮かび上がっている

どこの国かわからない言語が聞こえて

自然に身体が固くなってくる

 


私は無神経になれなかったが

盲目にはなれたみたいだ

身体に誰かが当たる度に痛みが走る

ハンドボールの目玉は役に立たない

 


目玉に当たった時が一番きつい

尋常じゃない痛みに耐える

耐えかねるまで耐えてみて

あとは叫ぶままに任せる

 


夜の街は遠吠えを反響させ

隣の街まで届ける

私を獲物にしようとする奴らの

牙を研ぐ音が聞こえてくる