うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.236 孤独の宝石

 


孤独の宝石に閉じ込められた

透明の向こう側は良く見えた

美しい人が通れば声をかけたくなる

それでも声は届かずに掠れる

 


腹が減っても 透明の向こう側

会いたくなっても 透明の向こう側

暇を潰すものもないから

貧乏揺すりをし続けていた

 


煙草の灰が 透明のこちら側に

舞っているから スノードームみたいだ

息を切らせながら 透明のこちら側に

体当たりをしてみても 火花が散るだけ

 


寂しくてたまらない 

孤独は誰が生み出したのだろう

恐ろしくてたまらない

透明は誰が生み出したのだろう

 


孤独の宝石は 飲み込んだまま

吐き出しもせずに 追い込んだまま

孤独の宝石は 透明のまま

何色にも染まらずに 透き通ったまま