うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.217 零時半

 

 

ストローで最後の一滴まで啜る音が

耳にこびり付いて眠れなくなるような夜

外で何が起ころうが気にすることもなく

ただ孤独に蛍光灯を瞳で反射する

 

 

特別なものだと言われたこの眼鏡ですら

鼻に跡を付けるものでしかなく

青い光など遮る余裕も何処へやら行ってしまい

視力も合わないピントに悩まされる

 

 

部屋は牢獄のように寂しく冷たい響きで

夜明けからの足音を届け続け

真っ白な壁や天井はフローリングに抵抗して

小さな四角になろうと縮み続ける

 

 

そうすれば茶色い椅子に座る一人の男を

中心にしたブラックホールになるだろうか

朝に登る太陽の光がそれを遮る

居なくなり続けることすら出来ないのは悲劇だ