うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.203 2018.05.16

 

頭を上手く開いて 中を歯ブラシと洗剤で磨きたい

脳がナイロンのセーターを着ているみたいだ

昨日見た映画の登場人物が夢に出て来た

僕らは四人兄弟で 偽りの家族を演じていたみたいだ

 


両親の浮気 兄と弟の口論 そして粉まみれの殺人

何もかもが記号的なもので 掴めないものだ

それでも確かに ナイロンのセーターを編んだ憂鬱の毛糸は

そんな夢の中にたくさん含まれているように感じた

 


最も印象的だったのは 水の中に顔を浸した男の顔だった

僕は催眠術のようなものでそいつに命令を下した

「銃を向けた二人の女を殺せ!」 簡単な命令だったが

言うことを聞かなかったので顎を殴って気絶させた

 


目覚めた瞬間 分かりきっていたことだが 

身体は言うことを聞かずに布団に沈み込んでいた

アラームが聞こえる 車が走る カーテンに光が差す

僕はこの瞬間 誰かに何かを打ち明けたくてたまらない