うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.200 兄弟

 

焼き過ぎたパンにバターを塗って

頭がおかしいほどジャムを塗って

朝っぱらから音楽かけて 昼までかけっぱなしで

外まで聞こえるナルシズム 彼は嫌われ者

 


行き過ぎた言動をパターで打って

小さな穴に入ってジャブを打って

朝っぱらから罵詈雑言で 昼まで怒りっぱなしで

外まで聞こえるエゴイズム 彼も嫌われ者

 


だけど彼らは悪びれない

それどころか正義の味方を気取り

最初の彼はパジャマ 次の彼はスーツ

武装をして誰かの攻撃に備える

 


彼らを止められるのは 眠気と病気だけで

周りの人の難聴が進んで行く

彼らを変えられるのは 色気と惚気だけで

周りの人の難破船が進んで行く

 


彼らは兄弟 パジャマとスーツで満足する

自由を生きて 不自由を与える

彼らは兄弟 話を聞かずに語りかける

愉快に生きて 不愉快を与える

 


そんな彼らを 愛する変わり者は

二人に そのまま変わらずにいてくれと言った

そんな彼らを 憎んだ常人たちは

二人に そのまま変わらずにいてくれと言った

 

全く反対の意味で変わることを否定され

レッテルを貼られていることも知らされず

彼らはそのままの形で暮らし続けた

パジャマとスーツを見ると人は指を指した