うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.181 bets

 

ランドセル背負った兎が
臆病そうに犬に追っかけられた
それを見て 富裕層の猫は金を賭けた
食われりゃ終わり それっきり

 

キンコンカン 鐘の音がして
金を賭けた猫たちはそれを仕舞って
自分の教室へと 急いで駆けた
ランドセル背負った兎と臆病そうな犬は

 

とぼとぼと歩いた だだっ広い校庭
本当は仲良くしたいけれど
「悲しいね 悔しいね 違いがあるからね」
教室から猫が 兎と犬を見下す

 

 

そんなストーリー 面白く無い物語
あなたはどうして こんなことを書いた?
あの頃の僕らはどの立場に立っていた?
あなたはこうして こんな風に考えると仕掛けた?

 

ならば 狡いよ だって答えなどないんだもの
僕はランドセルも背負ったし何かを追いかけたし
何かを見下して生きてきたんだから
あなただってそうでしょう? みんなそうでしょう

 


ランドセルを背負った猫が
臆病そうな兎を睨みつける
犬が賭けた金を数えながら
猫は捕まらないように走る

 

ランドセルを背負った犬が
臆病になった猫を見て笑う
兎が賭けた金を数えてみて
犬は諦めて動かずに眠った

 


眠くなったよ あなたのせいで
こんな話を僕にしたかったのだろうか
考えてもわからないことが多過ぎて
僕が兎なのか犬なのか猫なのか

 

兎が悪いのか 犬が悪いのか
一番悪そうな 猫が悪いのか
それでもこの手紙を読み終えた後に
僕はあなたが猫だったって それだけ気付いた