No.163 poetry
ノートは綴る詩は いつもと違う
ましてや 丁寧に 慎重に 綴る詩は もっと違う
便利でない この 頼りない脳が全てまかなう
どんな字体に寄せても 結局は同じ僕が綴る
埋め尽くされる空白に 名残など無く
淡々と過ぎる時間にも 名残など無く
窮屈な この頼りない脳で 全て事足りる
どんなに藻掻き 苦しんでも
結局は他人になれない
詩 詩 (し) (うた)
それは一体 どこからどこまで
それは一体 いつからいつまで
詩であるのだろう
詩であったのだろう
他人の詩を読む時は 自分なりに変身させる
自分の詩もそうであるべきだと考える
どんな詩をどんな風に感じるだろう
こんな詩はどんな風に感じるだろう
切り取れ どこまでも
詩らしく振る舞え
それこそが
詩が詩であるということだろう
手紙でさえ 落書きでさえ
詩らしく振る舞えば もうそれは詩になるだろう
そう信じて
僕は今日もノートを開く