うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.158 八分

 

煙草の吸殻が溜まった

錆びた大きな缶がある
腰掛けている場所も錆びついていて
いつしか自分も錆びそうだ

 

なんとなく空を見上げる
雲一つなく綺麗だとは思う
ただ青が少し煤けて見えて
眼鏡のくもりに気がついた

 

ひん曲がった鉄のパイプが
殴られたように凹んでいる
そこに卵を落として
目玉焼きを食べたくなる

 

ガスボンベは親しげで
ファンはいつまでも回っている
たまに聞こえる機械音が
呻き声に思えて笑えてくる

 

そしてまた時間が過ぎる
短い休憩は終わってゆく
煙草の火を消し 扉を開けて
少しのため息と一緒に扉を閉める