うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.137 散々歩

 

少し焼けた肌

日が落ちた街

ゆっくりと歩く

重い身体を引きずる

 

川のせせらぎと鉄錆

トンネルの中の落書き

宗教家の屋敷

誰かしらの墓参り

 

小雨が降っていた

昨日の夜も過ぎていった

晴れ間が広がっていた

今日の昼も過ぎていった

 

部屋に戻れば布団へ

寝転がれば天に昇り

足の付け根から爪先まで

他人行儀で黙り込んだ

 

いつの間にか経過した時間

戻ることのない光景

木々の隙間から見える家や

素早く交差する車たち

 

この休日の儚さに

憂鬱は溶け出し身体に回り

気がかりな明日にうなされ

眠れない夜 散々に空回り