No.136 私と僕の愛

 

私の脳細胞 しっかりと捕まえて

あなたの好感を 搾り取るための愛

 

僕の老廃物 しっかりと流して

君の愛し方を 否定するような愛

 

振りまいた愛想と 振る舞いの愛憎と

混じる心と吐息は 冷めた素肌となって

 

やがて朝になる夜を 過ごしている時を

恥じる病とノイズは 冷めた光となって

 

差し込まれて 私の中へと

差し込んだら 僕の中へと

 

私は諦めて 差し込まれ

僕は改めて 差し込んで

 

光は一つになって 境界線はなくなる

朝も夜もなくなって 私も僕も一つに

 

二つに離れたら 愛すら忘れて

ただのあなたと 君になって

 

他人を着飾って 出かければ

腕を組むこともなく歩く

 

他人の言葉を 掛け合っていれば

誰にも気付かれずに歩ける