うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.113 遠くに行きたい

 

悲しみを追い越して
寂しさを誤魔化して
耳の中から頭の中へ
脳の中から頭痛の元へ

 

車の免許も無いくせに
君と海まで行きたいんだ
バイクの種類も知らないけれど
君と遠くに行きたいんだ

 

馬に乗って 星になって
風が吹いて 僕を運んで
君を待って 寄り添って
手を繋いで 二人一緒で

 

慰めを追い越して
虚しさを誤魔化して
空の上から海の底まで
海の底からあの地平線へ

 

包まったままの布団の中
僕は眠りについたままで
細工の無い言葉を繋いで
君と遠くに行きたいんだ

 

夢に乗って 声になって
息を吸って そして吐いて
君と会って 重なって
詩を紡いで 二人一つで

 

朝になって 夜を越えて
夏が過ぎて 秋になって
冬になって 春になって
日を繋いで 二人のままで