うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所。

No.106 シケモク

 

湿気った煙草は重苦しくて美味い

悩ましい考えごとの結果は意味も無い

スクラップブックのようなアルバムの

行けなかった卒業旅行が煙になる

 

笑顔だらけ切り取って貼り付けて

良かったなんて思えるはずも無い

全て雨に濡れて湿って錆びて仕舞えば良い

屑鉄の山の上で寝そべれば良い

 

ノスタルジーに中指を立てた時

寒気を感じて振り返ってしまう

恥の上塗り アクリル絵の具のように

乾くと耐水性になり落ちることは無い

 

湿った煙草が苦々しくて不味い

悩ましい過去が結果として今となる

スクラップになってしまいたくなれば

行く予定であった旅行が煙となる