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うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所。

No.79 移りゆく

 

鼻白む君の顔に
終わりを感じていたのか
ただ退屈な時間が
終わりを伝えていたのか

 

あの頃の僕の言葉は
君の感情を乱して
あの頃の君の言葉は
僕の感情を壊して

 

移りゆく季節とは裏腹
全く変わらない気持ちとは
縁を切りたいのにバラバラに
千切れそうな切ない気持ちで

 


花開くのは新たな
恋心の先の愛で
ただ退屈な時間も
終わらなければそれで良い

 

あの頃の僕の言葉は
今も心の奥に眠り
あの頃の君の言葉は
今はもう消えてしまいそう

 

移りゆく気持ちとは裏腹
また同じ季節がやって来た
縁を切れたのにふとした時
千切れそうな切ない気持ちだ

 


花が散る頃にはもう
愛が消える頃にはもう
ただただ眺めているよ
終わりはそう怖くないよ

 

あの頃の僕の言葉は
君との時間を終わらせた
あの頃の君の言葉は
僕との時間をわからせた


移りゆく世界を眺めても
新しいものは見つからない
縁を切った流行り物の歌に
千切れそうな気持ちも湧かない

 


移りゆく心も僕たちも
正しいとは言えないとしても
縁を切った瞬間にもう
千切れそうな言葉を失う

 


移りゆく全てを認めては
正しいと信じて疑わず
縁を切りそうになったとしても
千切れてしまわぬよう繋いで

 


移りゆく
変わってゆく
そして君も
新しい季節に

 


移りゆく
僕の心
そして君も
新しい思いに