うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.74 シルクハット

 

 

暗がりで発光するシルクハット

目を凝らしても素顔は見えず

スチームパンク気味の都会の中で

浮いて見える青いシルクハット

 

 

何処かに消えても誰も追いかけず

誰かに話しかけることもなく

ただただ時たま現れては消える

発行する青いシルクハット

 

 

どうしても僕は追いかけたいのに

追いかけようとした瞬間に消える

どうしようもなく不安になるから

シルクハットを被って色を塗る

 

 

同じような人が増えてきた

僕は浮浪者と友達になった

疲れ果てて残飯を漁りながら

青々と光る暗がりのシルクハット

 

 

合わさったピースが欠けたら

繋ぎ合わせるために身を削った

都会の尖った場所に当てはめ

僕のいる場所と決めたシルクハット

 

 

紳士でもないのに澄ました顔で

時代錯誤なのに気が付かないで

頭皮にくっつき離れなくなった

ややこしく光り続けるシルクハット