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うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所。

No.63 煙たい部屋の中

 

 

世界が僕に背を向ける時も
君はいつか見せたような笑顔で
世界が君に背を向ける時も
僕はいつも見せるような笑顔で

 

鉄で出来た心に鍵をかけても
熱い炎で溶かしてしまえば良い
鎖で繋いだ心が空へ飛んでも
細く長い糸で手繰り寄せれば良い

 

君はいつも馬鹿にしておくれ
必死になって生きている僕を
僕はいつも馬鹿でいたいから
冷めた瞳で君は笑い飛ばしておくれ

 

そんなことを言い聞かせたい夜
君との時間は足早に過ぎて行く
満ち足りてはいるが金が無いから
貧乏な遊びで気取っていれば良い

 

420円もする灰になるだけの棒が
白い煙で僕に語りかけるから嬉しい
君が眠る時間すら幸福に感じるから
眠ることが勿体無いと思ってしまう

 

愛を口にすれば空虚な感じがするなら
口に含んで吐き出す煙に想いを乗せて
この部屋にいる証を残すように
壁紙を台無しにするのも悪く無い