うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所。

No.51 arms

 

立派な角を持っているからには屈強で
何にも怯えることのない男でありたい
そう願う少年が発する言葉で爆発する
東口から西口にまで爆風が通り抜ける

爆発したのは抑圧された精神の爆弾で
人を傷付けたいと願う彼の邪な心境で
それに吹かれた大人たちは怯えている
そして彼はにやけて改札を抜けてゆく

右手の親指はナイフ人差し指はハサミ
中指は爪研ぎで薬指はドライバーだが
小指だけはまだ幼く残っているために
武器になるにはまだ早いと一目瞭然だ

だがその幼い暴力性が剥き出しになり
また爆発することになる時がくるなら
彼の周りの大人は盾を持つべきだろう
不敵な笑みで都会の中心を歩いている

ストラップには出来そうもない彼の顔
自らの過ちすらも気付かず進んでゆく
その愚かさが最大の武器と知る時には
十分に臆病な大人になっているだろう