うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所。

No.47 boys

 

カタルシスの海に溺れて中毒者のよう
痛みを受け入れると彼らは調子に乗る
死神に似た純白の顔の教師と女生徒は
下手に動くと首元を搔き切る鎌を持つ

 

臓物がぐねぐねと語り合うような感覚
鬱屈とした放課後に新品の漫画を添え
部活動で拗らせた夢物語を読み漁ると
自殺をほのめかす女生徒の夢に溺れる

 

彼らの足元に落ちたシャーペンの芯は
あの重要な秘密が書かれた日記の名残
試験勉強用のノートを破り捨てる妄想
ボールペンに託す未来を黒く塗り潰す

 

不良とオタクが結託して小銭を集めて
ゲームセンターを占拠する日曜日には
カラオケの中で罵詈雑言を並べ立てる
女生徒の噂話が絶え間無く流れている

 

彼らの嘘で氾濫する絶望の数を数えて
青春の中に一滴の黒い点を描く教師は
黒板に白いチョークで彼らの死刑宣告
女生徒は彼らを笑いながらも惹かれる