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うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所。

No.38 話

一つのバスタオルを

二人で使おうとすれば

バスタオルは後から出た奴に

冷たい態度を取るだろう

 

二つのバスタオルを

一人で使おうとすれば

右半身と左半身が

別人になった気分だろう

 

何の話かって?

無駄な話がしたいだけだ

僕はバスタオルを使って

話を作ってみただけだ

 

君にとって会話とは何だ?

討論だけが会話なのか?

垂れ流すだけ垂れ流したら

空気に散ってゆく会話も良い

 

話をしよう

それが僕の望みだ

何故話したくなるのかは

話さないとわからない

 

君は何にでも理由を付けたがるようだ

話すことに理由などなくて良い

例えば昼食に何を食べたとか

今日は何時頃眠るのかを話そう

 

話だ

話を作ってみてくれ

話の材料がないと言うのか

話は話せば出来てくるだろう?

 

頼むから話してくれ

でないと暗い天井から

ぶら下がる蛇のような輪が

揺れながら僕を誘い続けるから