うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

過去詩 まとめ12

 

***気狂う宴*** 

 


・ジャンキー

 

粉を吸う 注射を打つ
また あの世界へ行こう行コウ
飛んでいるように歩イテ
とってもトッテモ 遠くの近くに
行コウ この世界を縫っテ
ビルや家はマーブルの壁
ピンクやブルーで チカチカする
街ですれ違う人タチはこっちを見る
なぜだか知らんがヒマなんだろう
ボールペンとシャープペン
カチカチカチ 鳴らす度
町中そこらに花火が上ガル
同時に老婆が飛んでいった
見知らヌ振りして歩いていこウ
気分はトテモ良いのだが
生きている心地がしてこない
地に足着かずで道すがら
目の前は歪み愉快に揺れてヰル

 


・あんぐるぐる

 

ちょっとだけ俯いて
斜め横に傾けて
そう、あとはあごを引いて
いや、こちらの方をもう少し見て

ここから見ると貴方は少年
卑屈な笑顔はまさに思春期

上を向いてもう少し
一回ベロを出してしまって止まって
そう、もう少しキープして
うん、その調子で少し力抜いて

ここから見ると貴方は紳士
退屈に下がる瞼はまた魅力

下を向いてこっち見て
獲物を狩るように睨んで
そう、口をきゅっと結んで
また、少しだけ上を見て

ここから見ると貴方は狂人
まさしく白昼に騒ぐ気違い

 


・ゆめゆめゆめ

 

努々夢夢
現実の声がする
無限無限夢幻無限
陰鬱に舌をならす

自棄酒 傷だらけの身に
恋心  忘れる夢よ
手組足組 陥れる手段よ

死にたい気持ちも 殺りたい心も
試せば一筋縄の邪念

孤独のサーフィン 見渡す限り
赤の海 風 山のような波
恐がり強がり 神妙な顔の雑魚
吉兆とは言い難い雨雲 この空は今にも落ちる

夢夢努々
絶望に誘われて
無限無限夢幻無限
窮屈な場所を探す

ないとめあ、ゆるゆると
だーくにわらってはなもちる
ないとめあ、ゆるゆると
はいる × × × × ゆめのなか


下馬評 煩く下世話に毛嫌い
下へ舌へ下へ 落ちゆくも良し
独裁 踏みつけ嘲れば
心地よし良し 蠅の穴
子供がウゾウゾ 虫ケラの束

ないとめあ、ゆるゆると
じさつしてみたくなっている
ないとめあ、ゆるゆると
かなしげな × × × × がうたう

 

 

・放熱と滞留

 

目蓋の上から目を押し込むと
何故だか知らないが楽になる
重たくてズキズキ疼く目の玉
それは脳味噌から来るモノなのか

太陽のせいではないと思うが暑い
身の内から出る何かしらの熱か
立ち眩みなんかは日常的で
その熱は身体を上下に行ったり来たりしてる

耳にベッタリと張り付く雨の降るような音
無音が一番五月蠅く感じるような夜
さわさわと シトシトと鳴る
それも熱と一緒で上に下に騒いでる

たまに陥る薬のような感覚
眠ろうとするとき人を蹴る妄想をすると
自然に足が動いたように
フラフラと漂う神経

放たれた熱どもの行く末
それはどの道この体の中だけで
滞留する感情とともに歌い
踊り 手を取り合って笑い転げる

熱い…熱すぎる 寝れない宴に付き合わされ
今日も暗闇に溶けそうになる
それほどに この熱と感情は激しい