うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.27 犬の絵

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傾いた紫の犬の絵

赤い身体にオレンジの頭を携えた犬の絵

白い本棚の横にかけられたその二枚の絵

ベッドから眺めると嫌でも目に入る

 

話し始めると長い話を

これから噛み砕いて説明しよう

"人は信用出来ないから犬を描いた"

まぁ これだけで伝わる話だ

 

犬を描くと落ち着く

他の動物でもそうだ

僕には何も理解出来ないもの

別の世界に住んでいるもの

 

ただこの絵を見る時に

憂鬱が出たり入ったりする心境だと

"何も信用出来ないから絵を描かない"

そう言い訳してしまいそうになる

 

苦しみの中や孤独の中から生まれた

この犬たちの絵は幸福なのだろうか

絵の世界というものがあるとするなら

僕の筆はその世界を十分に作れただろうか

 

絵の世界に入れるのなら

紫の犬と赤とオレンジの犬を飼いたい

そして僕は僕を見つめながら

阿呆のように無防備な寝顔を笑ってやりたい