うたもち現代詩

詩を書き連ねる場所

No.10 秋の幻

くだらないことを語り合えば
すれちがう心が分かり合える
そう信じて 真っ赤に染まり
恥じらいとためらいと安らぎを感じる

短い時間と狭い世界で
疑いもなく過ごしていた
やがてそれも無くなってしまうと
もがく心の中では予感していた

気が付けば冬になり
息も白く 景色も変わって
木の葉が全て落ちた時
幻を忘れてしまうのだろう

秋の中で散乱する憂鬱が
風に吹かれて遠くなる