湿気った煙草は重苦しくて美味い 悩ましい考えごとの結果は意味も無い スクラップブックのようなアルバムの 行けなかった卒業旅行が煙になる 笑顔だらけ切り取って貼り付けて 良かったなんて思えるはずも無い 全て雨に濡れて湿って錆びて仕舞えば良い 屑鉄の…

何者でもないと嘆く時 何者かが僕を戒める 「格好良くない みっともない」 それじゃ僕は行き場がない 何事でもないと信じても 何事かは起こり続けて 「愛想良くない 君を見たくない」 それじゃ僕が生きられない 小さな小さな 部屋に閉じ込めた方が 簡単に素…

疑問符ばかりが張り付いて 君の顔は強張っている 跡形もなく消し去りたい その疑問符を剥がしたい やけに思い出が重なるから ミルフィーユのようにフォークで切って その切り口の見事さを笑って 君と平らげてしまいたい 君に出来ることを数えて 僕が出来ない…

酒に頼ることも出来ずに 自堕落を気取ることも出来ずに ただただ寝れずに図に乗るばかり だらだら汗だけ垂れている 矛盾は無限に広がってゆき やがて覆い尽くす満天の星 夢見るだけ夢見た後は 夢見たことを恥じている もっと単純におろそかに出来たなら 僕は…